あしたのジョー(7)

新人王決定戦で、ウルフ金串を相手に一策を講じ、ついにプロのリングへ上がったジョー。
力石と葉子の見つめる前で、ジョーは必殺のクロス・カウンターを放ち、見事プロ初勝利をKOで飾った! 破竹の連勝を続けるジョーに、因縁の相手・ウルフ金串がクロス・カウンター破りの秘策を胸に挑戦してきた。
相手の手の内が読めない段平とジョーは、イライラを募らせるが…ウルフ金串との壮絶な試合はジョーのKO勝ちで幕を下ろした。
連戦連勝をしていながら、ジョーとの対戦に執念を燃やす力石は、体重をジョーと同じバンタム級に下げるために、飢えと乾きの耐えがたい減量と戦いながら練習を続けていた。
一方、ジョーも力石のアッパーカットを封じるため、血ヘドを吐いて練習していた。
ジョーVS力石、宿命の対決の火蓋がついに落とされる!死闘が続いたジョーVS力石の試合だったが、最終回、ジョーは力石にKOされ、無念の涙を呑んだ。
しかし、勝った力石は、ジョーの強打と、あまりにも過酷な減量による体力の消耗が元で息絶え、宿命の一戦は悲壮な幕切れとなった… 力石が死んだ…!! ライバルの悲壮な最期に、ジョーは返らぬ友への痛恨の情と、はげしい虚脱感におそわれ、リング生活をすてる決意をする…力石の死のショックから、自暴自棄の放浪生活を続けていたジョー。
しかし、リングへの復帰こそ、力石の死を生かす道と説く葉子や段平の忠告で、ジョーの心に、再びリングへの意欲が蘇ってきた。
対戦相手を次々にKOして、一見順調なカムバックぶりを見せていたジョーだったが、力石の死の影は消えなかった。
無意識のうちに、ジョーは相手の顔面を、攻撃できなくなっていた。
チャンピオンのタイガー尾崎との試合をむかえたが、強打を失ったジョーはもろくもTKOで敗れ、続く対原島戦では、相手をダウンさせながら、突然、原因不明のはき気におそわれて、リング上に倒れてしまった。
そして、むかえた対南郷戦、とどめを打てないことを承知でリングに立とうとするジョーを、段平や西は止めようとするが… ジョーは南郷と戦っているのではない。
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